大学時代と魚釣り
私は大学生活を四国で過ごしました。都市部で育ったせいか、豊かな自然の近くで生活したいという憧れもあってのことでした。
ただ、魚釣りを再開したのは二年ほど経ってからのことでした。地元にいたときも、中学・高校時代は魚釣りから遠ざかっていたからです。魚釣りを趣味にしている友人があまりいなかったことが大きな理由だったと思います。当時流行していたルアーでのブラックバス釣りをしている友人がいて一度同行しましたが、釣れたもののあまり興味を感じなかったのでそれきりになってしまいました。
そして、大学生になって始めたアルバイト先の店長が魚釣りの好きな方だったので、その方に道具一式を頂いて誘われるままに魚釣りを再開することになりました。
その方は道具の収集にも凝る方で、私が頂いたものもブランド品のものでした。また、きれいに手入れされた釣り道具を自宅の部屋に美しくディスプレイされていて、魚釣りの別の楽しみ方を教えられたような気がします。私は、竿やリールひいては仕掛けさえもその方からの頂き物で一緒に魚釣りに出掛けていました。
釣り場所は海です。下宿しているアパートからバイクで三十分くらいで海に行くことができたからです。主に漁港の防波堤やテトラポットなどで投げ釣りやウキ釣りを楽しみました。釣れる魚はシロギスやアジ類、クロダイなどでした。しかし、あまり魚影の濃いところではなかったので、たくさん釣れることはありませんでした。
釣った魚は自分で調理して、主に煮つけで食べていました。アジ類がもっとも美味しかったように覚えています。クロダイは比較的多く釣れましたし、数が少なくても大きなものが釣れたりしたのですが、クロダイの釣れるポイントは汽水域であまり水がきれいなところではなく、魚も臭みが強かったので釣ってもあまり食べませんでした。一度七十センチほどの太くて大きなウナギが釣れたこともありました。
当時の釣りを振り返ってみると、自分の若さを思い出すような気がします。丸二日間ぶっ通しで釣り続けたり、魚があまりにも釣れなかったので途中から海で泳ぎ始めたりといったような具合です。魚釣りで釣った魚だけを食べて野宿旅行をしようとしたことさえありました(一日目で何も釣れなかったので即刻終了)。馬鹿なことばかりですが、懐かしく若さが眩しいような思い出ばかりです。