私が魚釣りを始めたきっかけ
私が魚釣りを始めたきっかけは父親の影響であると思います。子どもの頃は家族のレジャーを兼ねて海や川や池に魚釣りに行っていました。
父親の魚釣りの基準は“釣った魚を食べることができるかどうか”であったように思います。ただし、父はお金の掛かるような魚釣りである、磯釣りや船釣りはあまりやりませんでした。
もちろん、私が子どもだったので安全面を考えてということもあったとは思いますが、道具にもお金を掛けていなかったのでお金の掛からない家族レジャーと考えていたのではないかと思います。また、当時は魚釣りが現在のようにスポーツフィッシングといった感覚はあまりなく、全身を有名ブランドの道具でバリッと決めているような人はあまり見かけませんでした。
話は少しそれますが、当時(三十年ほど前)と現在とで一般人の生活の豊かさを比べてみるとあまり変わらない、もしくは悪くなったようにさえ感じますが、魚釣りという趣味を例に考えてみても現在の人間はお金を多く使って行動するようになっているということが良くわかります。お金をより多く使わされるようになっている、と言い換えた方が良いのかもしれません。
さて、当時の私はまだ子どもでしたのであまり深く考えることなく、まだ見たことのない魚を釣ることや釣った魚を家で飼うことにわくわくして魚釣りに同行していました。今思えば当時の私は魚釣りに非常に熱意を持っていたように思います。もともと魚が好きだった私は、魚の図鑑をよく見ていてかなりの魚の名前を覚えていましたし、魚釣りや魚の生態をテーマにしたテレビ番組などは欠かさず見ていました。また、近所の図書館ではいつも魚釣りの本を借りてきては楽しんでいました。そういえば、仕掛けの作り方や釣り針の結び方などは当時覚えたやり方を現在でも用いています。
魚釣りとは直接には見ることのできない(もちろん潜水すれば見ることはできますが)水のなかに仕掛けを投入してまだ見ぬ魚を釣り上げることです。どんな魚が釣れるか、どれくらいの大きさの魚が釣れるかは厳密には分かりません。私はそうした点に子どもらしい想像を働かせて心躍らせていたのです。